一.華果同時(けかどうじ)の徳・・・蓮の花が咲くと同時に実が出来ているように、誰も が仏様になる性質をそなえていることを知る。
二.泥中不染(でんちゅうふせん)の徳・・・泥の中にあって泥に染まらない清浄無垢な心を持つ。
三.一茎一華(いっけいいっか)の徳・・・一つの茎に一つの華をつけるように、多くを望むことなく欲を出さない。
四.蓮糸織布(れんししきふ)の徳・・・蓮の茎からできた糸で、敷物や着るものがつくられるように、慈悲の心で相手を思いやる。
五.蓮根食用(れんこんしょくよう)の徳・・・蓮の根である蓮根は食べることが出来ます。自分の身を犠牲にしても相手を生かす気持ち。
六.不着水滴(ふちゃくすいてき)の徳・・・蓮の葉の上の水滴が玉のようになって落ちるように、執着の心を無くす。
七.蓮果薬用(れんかやくよう)の徳・・・蓮の実は薬として利用されます。苦しんでいる人の苦しみを治し、助ける薬となる。
八.蓮台乗仏(れんだいじょうぶつ)の徳・・・仏様が立たれたり、坐られたりする台のように、尊い境地を表す。